2012/02/18

新しいPhotoshopプラグイン


今日から小伝馬町のCULTIVATEにて開催される、THAI GENERATOR展のオープニングに行ってきた。

19人の作家が選んだネットに落ちている画像を紙に出力し、タイの贋作屋に持ち込み、描いてもらったものが展示されている。

自分も1点画像を提供したのだが、癖のある各人によって選出された癖のある画像がタイ人の目線や技術によって、思わぬフィルターや変化がかかっているのが非常に面白い。単なる油絵の展示という範疇を明らかに超えている。
そもそも「ネットで拾った画像をタイの贋作屋に持ち込んで描いてもらう」という企画を思いついた時点で勝ち(どうやっても面白くなる)という、企画展の姿としては超王道の正解がバシッと出されているので、お時間ある方は是非見てもらいたい。

さて、展示を見ながらぼんやりと、「今回の展示をきっかけに、タイ人がもはや新しいPhotoshopプラグインになってしまった」という事実を、我々はどう受け止めるべきかということを考えていた。

デジタル、アナログはもはや関係ないレベルで、「プラグイン」という概念を表現に応用できる世界に私達は、今、いるのだ。
コンピュータ由来の概念が、表現方法として、コンピュータを超えた世界で適用される世界に私達は、今、いるのだ。

コンピュータ由来の概念をどのように実世界の、所謂レガシーな表現や媒体に適用していくか考えることで、「コンピュータにとっての次の表現」の在り方の一つを導き出せるのではないかと考えている。