2011/07/29

記憶の劣化について

昨日の昼休みに入稿していたポスターを、今日納品した。内容は、ライフワークとして7年ほど前から継続しているプロジェクトの説明図だ。
「茶会の掛け軸に使いたい」という奇っ怪な申し出を受けて、制作した。

プロジェクトの名前は、「ドラエラー」といい、「人間の記憶の劣化」をテーマにしている。あることを覚え忘れてしまう際に、人間共通の特性(忘れ方の秩序)があるのでは無いかと思い、それをビジュアル的に明らかにしようとしているプロジェクトだ。

内容は、まず被験者に、誰しも一度は見知っている国民的キャラクターである「ドラえもん」をうろ覚えで描いてもらう。そして、描かれた絵の間違え方を、顔要素の選択や位置関係に着目して分析し、木構造(Tree)として表現した。(画像)

言って見れば悪ふざけにも近いことをやっているだけなのだが、こういう視点で物事を整理すると、それなりに考察が得られてしまうところが面白い。

まだまだ途中段階なので、詳細については今後改めて整理するが、くだらない事をもっともらしくやるというのは、今後も継続して行きたいと思う。