2011/07/30

馴化と心理的障壁

たまたま今日誕生日だという人がいたかつ、家の近所まで来る用事があるというので、会って本をあげた。
その人は普段東京郊外に住んでいる学生なのだが、アルバイトで都心に出てくるようになってから、都内に出かけることに抵抗感が無くなったという話をしていたのが印象的だった。

同等の刺激を繰り返すことによって応答性が低下する現象の事を、心理学用語で「馴化(habituation)」と呼ぶ。つまり「馴れ」とは刺激に反応しなくなるということだ。

さっきの例で考えてみると、今までは「ちょっとめんどくさい」という気持ちもあった都内へのお出かけが、週三回のバイトで行くようになることで、日常の当たり前の行動になってしまった(馴化した)ということになる。
そう、意図的に馴化を起こすことによって、人は「めんどくさい」という心理的障壁を無くすことができる。

ちょっとした毎日の「めんどくさい」行動に思い悩むくらいなら、どうやって「馴化を引き起こすか」考えることに時間を使うと良い。
外部から強制的に行動を起こさせる等、方法は色々ある。

そのうち機会があったら、自分がやっている馴化を引き起こす方法の一例を紹介しようと思う。