2011/09/10

早めの旨みに要注意

普段あまりコンビニで弁当などを買うことは無いのだが、作業で全く時間が無かったため、食料を買いにコンビニへ行った。

売場を見ても特に食べたい物も無く、どうしようかなと考えあぐねていたところ、「塩むすび」と書いてあるおにぎりを見つけ、「これなら余計な具も入ってなくて素晴らしい!」とカップの味噌汁と共に購入した。

帰宅後、味噌汁にお湯を注ぎ、さあ食べようと「塩むすび」を口にしたところ、妙に享楽的な味がするので「!?」と思い素材表記を見たところ、「サラダ油」「味の素(的なもの)」と書いてあった。

米には味の素(的なもの)がまぶされ、表面にはサラダ油が塗られた、「塩むすび」改め「アジシオむすびサラダ油塗り」だったのだ。騙された。

「享楽的な味」のするものは警戒するようになってきている。「享楽的な味」とは、「旨い」までの閾値が低く「いくらでも食べていたい」と思いがちになる味のことを指すさっき作った造語だ。

当然のことながら味も化学反応だ。食物を口に入れ、噛み、唾液と混合し変化した状態で舌の味蕾(みらい)に触れることによって初めて、味(という情報)は生成され旨いと感じる。

なので、口に入れた瞬間、こんなに早い段階で「旨い」と感じるのは怪しいと思ったのだ。


さて、ここまで書いたことは特に根拠もなく曖昧な知識だけで敢えて断定的に書いているわけだが、みなさんはどう思われただろうか。
おそらく最初の「コンビニで弁当」の文字列を目にした瞬間から、「コンビニ=体に悪い」という先入観に基づいて読んでいたのではないだろうか。
だから、「味の素」「サラダ油」といった単語もネガティブなイメージで読まれたと思う。自分もそうだ。
それが本当に体に悪いかという正確な知識よりも、「世論の流れ=常識」という先入観が常に付きまとっていることに改めて意識的になった方が良い。


ということさえも実はどうでも良くて、実際はさっき思いついた「享楽的な味」という単語がとても面白かったので使ってみたかっただけである。(おにぎりの素材と感想はホント)