「レジ袋問題」といっても、昨今話題のエコバッグや環境問題の話ではなく、ごくごく身近な「ヒトのかしこさ」についての話である。
いつものようにスーパーへ買い物に行き、牛乳、食パン、ハム等朝食用 の食材を買い会計を済ませた後、ふと気づいた。それは、
「スーパーのレジ袋に、カゴから商品を移していれる時の入れ方には
いくつかのルールがある?」
ということだ。
ちょっと観察してみたところ、以下のような法則があるみたいだ。
1.重いものを下に入れる
→ただし、潰れて痛む可能性があるものは別(例:だいこん)で、
牛乳パックは、OK(なんとか持ちこたえそう)みたい。
2.生ものはなるべく上に
→潰れると大変!だから。
3. パック、パッケージの強度も考慮し、強いものは下に
4.袋の中で積み重ねた時のバランスも大切
→広い面積のものは下に(帰った時にテーブルにのせるから)
→タテに長いのは、袋を持って 歩く(重力的に安定する)から、
縦のままでOK
こんなに膨大な素材や強度の情報を 一瞬で判定し、袋の中のレイアウトを決めている。周りを観察してみると、みんな一定のルールの元に動いているように見える。
それほど迷いが無く、淡々と動いている。
また、カゴAからカゴBへとレジを通して移す店員にも、何から順番に通すかというルールがあるようだ。
これは、商品のもつアフォーダンスから、無意識に導き出しているのか?
それとも、バイト内で天才おばちゃんが経験則的に編み出したローカルルールがあって、それを踏襲しているのだろうか。興味は尽きない。
こういう、これまで言語化されてこなかったような、無意識の行為や思考について関心がある。