昨日から九州に来ているわけだが、その際飛行機で見た映像が、とても面白かった。
機内の小さなモニターでかつ、音声も無かった(ヘッドホンで流れていたのか不明。スゲはつけていなかった)のだけど、映像だけで説明なく「面白さ」が分かるとても秀逸なコント番組だった。
この番組は、海外の素人を騙してドッキリさせるという主旨の番組で、自分が見たものの一つはこのような内容のものだった( Best of just for laughs ( 2011 ) HQ )。
杖をついた老人が車に乗り込むと、驚くべきドライビングテクニックでドリフトしながら縦列駐車をキメ、通りがかりの素人が驚くという内容のものだ。
笑いの構造の基本は「ギャップ」であるとよく言われるが、まさにその通りだと感心せざるを得ない構成だった。特に海外の映像で、音声もなく伝わったことが素晴らしい。ユニヴァーサルなコミュニケーションに成功している、貴重な事例だろう。
言語やローカルな文化に依存した表現の方が理解のスピードは早いが、人を選ぶ表現になってしまう。
もちろん、ある程度の文化的スキーマのようなものが必要であるとは思うが、国や言葉を超えて伝わるコミュニケーションとはこういうものなんだなと、とても勉強になった。