2011/09/26

空気の価値



左の紙袋2つに目一杯入っていたハガキを、シュレッダーにかけたら、右のゴミ袋2つ分になった。

固めの紙が細かく刻まれ、断片がそれぞれ微妙に折れ曲がった結果、空気が多く含まれ、全体の容積が増加したためである。
持ち運びの効率を考えると、シュレッダーなんかかけないで、紙袋に収まっていた方が遥かに効率はいい。物流の分野でも、輸送効率の悪さを「空気を運んでいるようなもの」と言ったりするように、輸送や保管の効率を考えると「空気」は邪魔なものでしかない。


しかし、今回のケースの場合、輸送効率を追求してしまうと個人情報が保護できなくなってしまう。
シュレッダーにかければ、容積は増加するが個人情報は保護できる。


同じモノ(ハガキ)でも、状態が変わることによって、その価値はがらりと変化する。(これは、どちらの価値が高いかという話ではない)

例えば、同じ空気の話で言うと、エアキャップ(プチプチとも呼ぶ)はまさに空気を壁にして衝撃を吸収する梱包材だ。空気は邪魔なだけではなく、こうやって密閉して上手く使うと、衝撃吸収もすることができる。
同じモノ(空気)でも、状態が変わることによって、新しい価値を生み出すことができる。


こういうマイナスをプラスに見る視点は、何かアイデアを考える際に役に立つので、身の回りで探してみると良い。