今日、TEEPARTYから新しいTシャツを2つリリースした。
『「あ」の二等分線』『「す」の二等分線』というタイトルがついているのだが、本当にタイトルそのままのグラフィックだ。
http://teeparty.jp/pid/7087
http://teeparty.jp/pid/7086
もともと、文字に二等分線を引いたら、文字を「意味を持つ記号・概念」ではなく、単に図として見えてくるのではないか。
さらにあわよくば、折り曲がる物体みたいなものとして見えてくるのではないかという勝手に妄想に基づいて、
『「あ」の二等分線』というグラフィックをつくろうと思い、試作した。
その時は、なんとなく文字の形とボリュームを見て、このあたりだろうと仮に二等分線を引いていたのだが、Tシャツにしようと細かく調整している際に、せっかくだからできる範疇でなるべく正確にしようと思い、(文字部分の正確な面積を求めるのはちょっと労力がかかるのと、元々の主旨とか異なるため)
「あ」の凸包(ピッタリ「あ」が収まる一番小さな図形)を描いて、その面積が半分になるところに線を描いた(赤い線)。
すると、ほぼ、元々描いていた線(PQ)と重なった。
※線の取り方(左肩上がりや横一直線に近い傾きなど)自体は複数あるがそれは置いておく
この、視覚による空間把握の精度の高さは、人間がかなり視覚優位で物事を認知しているということが如実に現れている。
例えば、「時間」だったらどうだろう。試しにストップウォッチで何も見ずに、30秒ピッタリに止めることができるだろうか。
例えば、「重さ」だったらどうだろう。試しに茶碗にごはんを300グラム、目分量と手に感じる重量だけでピッタリ盛ることができるだろうか。
おそらく、かなり難しいだろうと思う。ただ、これらの事をかなり正確にできる人達もいる。
例えば、映像を生業としている(特にTVCF)人の時間精度は15秒、30秒という単位でおそろしく正確だ。
また、松屋の熟練した店員が米を盛る精度も、はかり無しで問題無いレベルだったのを見たことがある。
人間誰しも、「解像度が高い」分野が一つはあるはずだ。
あなたの「解像度が高い」部分はなんですか?是非話を聴かせてもらいたい。