2011/08/18

メモ

使っていたmoleskineが最後のページまで埋まった。前は6ヶ月かかったが、今回は4ヶ月ちょっとで消費することができた。
少し早くなったことを喜びたい。

聞かれたのでメモについて覚書のようなものを今日は書こうと思う。昨日の「インプット」と合わせて読んでもらえるといいかもしれない。

アイデアメモも選抜のフェーズを導入している。まず形態にこだわりは無いが、雑に書き殴れるメモでひたすらアイデア出しをする。とにかく速さが大切なのとビジュアルが伴うので、必ず手書きでやる。

アイデア出しをするときは、テーマを設ける時と設けない時があるが、効率よくやる時は
 ・お題を設定する
 ・時間を決める(ex:3分以内、次の駅まで等)
といった形で制約をつけてやる。

道具はインクの出が良いとにかく書きやすいペン(PILOT "DOWN FORCE"に三菱JETSTREAMの替芯を入れたもの等)と、無印良品の落書き帳もしくは、写真のように印刷に失敗した裏紙を小さく切って、クリップで留めたもの(写真)を最近はよく使っている。


この裏紙クリップはかなり秀逸で、このクリップを使って、A7サイズに切った紙を留めると、写真のようにクリップのエッジで破くことができ、メモパッド的に使える。
A3なら1枚で16枚とれるから、5枚も切れば80枚の束ができることになる。

こんなメモを使って、制限時間内に、一度出したことがあってもとにかく止まらずに手を動かして、頭の中にあるものを全部吐き出す。時間が終わったら、出したものを見直して、活かすか、もう少し掘って具現化するか、全部捨てるかを選抜していく。

活かすものについては、moleskineに書き写す。書き写す際に、まだイメージが詰められて無かったり、不十分だったら、また戻して手を動かしながら検討する。

moleskineに写したものもそのまま作るという訳ではない。数日〜一週間ほど寝かしながら、たまに見返したりして、作るべきアイデアかどうか検討する。作るべきものはページに付箋をはりながら、何度も何度も吟味・選抜する。

そこまでのフィルターを通した上で、なお残った、作るに値すると思ったアイデアについて、映像の場合はコンテを描いていく。
コンテを描くことで、アイデアの根っこみたいなものはあっても、具体性がなかったみたいなことが分かる。コンテで問題なければ、illustrator上で画面設計(レイアウト)を行い、試作をする。実写の場合は、iPhoneのカメラとか程度でさっくりやる。
グラフィックの場合はそのまま試作を作ってみる。その他の場合も手作りのプロトタイプをできるだけ簡単で早い方法で制作する。

試作した結果、当初のアイデア(仮説)を満たせそうだったら実制作に入る。
実制作に入ったものについても、問題があればすぐ没にするし、解決策を考えている中で、ジャンプできる場合もある。

具体的に数えたことは無いが、イメージとしては、100考えて10選んでコンテ描いて、3個試作して1つ完成みたいな感じだ。

才能を超えるには、より多くの選抜のフェーズ、試行錯誤を行う必要がある。仮説に基づいて厳格に検討していくことによって、意図的に洗練を創りだすことができると考えている。