物語を作るのがすごく苦手で、非常にコンプレックスがある。
そのため、なんとかそれを克服できないかと、随分前からいろんな事を考えて、様々な方法を考えて試みている。
とっかかりになったのは、「人が勝手に物語を生み出す構造」ってのがあるのではないかという思いつきだ。
以前、twitterbotでその辺りのヒントになるような実験も試みた。
例えば、@TakuyaAizawaというアカウントで運用しているbotがそれだ。
簡単に説明すると、営業マンという体のこのアカウントは、平日の朝8時から夜9時(だっけか)まで、一時間に一回、都内の地下鉄のいずれかの駅の名前だけを、つぶやく。
followした人のTLには一時間に一回、適当な駅名が現われる。
するとどうだろう、見た人は「一時間前は水天宮前で今新宿って出たからこのルートで移動したんだ」とか勝手にただランダムな駅名postの連続性から意味を考えてしまうのだ。
このように人は意味を勝手に生成する生き物なので、意味を生むような構造やきっかけを与えれば、物語を克服できるのではないかと(本当に希望的観測でしかないのだが)考えている。
例えば、「一方その頃」という言葉は、強制的に同じ時間軸に二つの事項を結びつけてしまう、強い構造を引き起こす。
試してみよう。Yahoo!ニュースの二つの全く関係の無い記事をこのように結びつけてみる。
菅直人首相は3日午後、首相官邸でラオスのトンルン副首相兼外相の表敬を受けた。
一方その頃、なでしこリーグ・INAC神戸の代表勢7人に、J2横浜FCのFW三浦知良(44)からサプライズプレゼントが届いた。
別にニュース同士でなくて、もっと離れたものでもいい。あくまで思考実験なので、こういったものは極端なケースでやるべきだ。
桃太郎は、おばあさんの作ってくれたきびだんごを持ち、鬼ヶ島へと鬼退治へ出かけていった。
一方その頃、なでしこリーグ・INAC神戸の代表勢7人に、J2横浜FCのFW三浦知良(44)からサプライズプレゼントが届いた。
さて、頭の中で何が起こっただろうか。
機会があれば是非聞かせてもらいたい。